雑記帳 2003.12.1〜

2月29日(日)晴れ
この冬は例年になく雪の少ない、「楽な」冬だと喜んでいたら・・・先日23日にどかーっと降りました。
たった1日の降雪でそれまでの何か月分の少なかった雪を取り戻してしまうかのように降りました・・・
いや、今の美瑛はむしろあの1日で雪の多い冬並みになっています。道路の路肩は高々と除雪された
雪の壁になって、家の軒下は屋根に届こうかというほど、雪の山ができてしまっております。
やっぱり一冬に降る雪の総降雪量なんて、そんなには変わらないのかもしれません。この雪のおかげで
北海道の畑はうるおい、美瑛にある大小5つのダムの水が満たされ、ぼくたちの暮らしを支えてくれている
と思えば・・・・命がけの屋根の雪下ろしもなんのその・・・
そうそう、その大荒れの天気の日、「家の中に雪が積もってる!」という悲鳴のもとへ駆けつけてみると
なんと天井から雪が、外の暴風に呼応しながら吹き込んでいるではありませんか!
荒れ狂う暴風雪が隙間だらけの我が民宿へと勢いよく侵入して、きれいに積もっていたのです。
ちょっと泣きたくなりましたが、気を取り直して見えないけど天井裏にも沢山積もっているだろう雪を溶かすべく
ストーブを強く焚いたところ、今度は"勢いのいい”雨漏りです。まあそんなこんなで大変な1日でしたが自然には
勝てないからと無駄な抵抗はさっさと止めて、旭川へ映画を観に行きました。「何もこんな日に映画を見に
行かなくたって・・・」というペンションポプラさんの忠告を聞いておけばよかったと後悔したのは数時間後の事でした・・・
さあ、映画を観終わり車に乗り込んだはいいのですが、エンジンが掛かりません???
いやスターターが回りません??・・・!!! はい、あまりの暴風雪に視界が悪く、来る途中ライトをつけて
走ってきたのをすっかり忘れそのまま駐車してしまった為にバッテリーがあがってしまったのです。
それからがまた大変でした。JAFに電話をかけても1時間話中でつながりません。やっとつながったと思ったら
「今日は救出要請が殺到していて、そちらへ到着するまで3時間はかかると思います」とのこと。
仕方がありません。もう1本映画を観ました・・・新しくできた最新の設備と広々とした劇場をとんでもない荒天の
おかげで、僕たち2人っきりの貸切で観れたことが、せめてもの慰めになりました。

晴れ渡った朝の霧氷に輝く白樺

2月10日(火)
先日、南富良野町で行われた「氷点下まつり」っていう催しに行ってきました。
氷点下祭りの目玉は「自作ソリ大会」です。町のみなさんがそれぞれ、趣向を凝らして
作り上げたスーパーそりで、スキー場をまっしぐらに滑走してくるのですが、
例年途中で分解するものあり、転倒するものありの、大爆笑そり大会なんです。
今年も、見ごたえ十分な力作ぞろいでしたが、あいにく?分解するそりは
ありませんでした(^^)
南富良野は人口的にも観光的にもとてもこじんまりとした町です。
美瑛のようにメジャーではありません。でも町の人たちは楽しい街づくりを自分たちの手で
作り上げようっていう意気込みが感じられるお祭りです。
美瑛は、農業を基幹産業とすると謳いあげていながら、新しく就農を目指す若者たちに
とても厳しく門戸を狭く閉ざしています。なぜ?と首を傾げてしまいますが、現実にぼくの
周りでも何人もの若い人が、美瑛での就農を夢見ながらあきらめています。
周辺地域では、もろ手を挙げて歓迎してくれる、地域があるにも関わらず・・・です。
色々な理由やうわさを耳にしますが、それは地域が拒絶しているのではなく
一握りの許認可権をもつ部署が大きな壁になっているようです。
美瑛は果たして、元気な町なのでしょうか?すくなくとも、元気な人間を受け入れること
は、美瑛にとってマイナスになることなのでしょうか?
北海道で農業を志している方、美瑛だけが北海道ではありません。
あなたたちを温かく迎え入れる準備をして、心待ちにしている町や村が
たくさんありますからね。

今年も盛況だった、南富良野町の氷点下祭りの大爆笑「自作ソリ大会」

2004年2月7日(土)
また筆不症の発作が再発しました。しかも今回は重症です。
前回の更新から気がつけば2ヶ月以上も経っています・・・
まあ、アクセスカウンターの伸びからして、全くと言っていいくらいどなたにも影響
はないようなのですが・・・(それも悲しい(-_-;))
と、この2ヶ月何をしていたかといいますと・・・はい、遊んでました!
お客様がこの冬は恐ろしいくらいにいらっしゃらなかったので、
これ幸いと大好きな映画三昧にお出かけ三昧、そしてアルバイト三昧・・・
となれば救いもあったのですが、登録している派遣会社の仕事は
そうそうはありませんでした。それでも年末は偽N○Tデータ社員や偽IB○社員に
なりすまし、大手保険会社や道庁へもぐりこんで、せっせとパソコンのメンテナンスやらを
しておりました。しかし、そんな危うい仕事で稼いだバイト代はあっと言うまもなく
一瞬にしてインターネットオークションの肥やしと消えてしまいました・・・
しかし、まだまだこの長い冬はやっと折り返し地点を通過したばかりです。
あと数ヶ月をどう切り詰めながら、かつ楽しく過ごすかという事が目下の課題であります。
実は、北海道へ移り住んで早8年以上が過ぎて、初めてウィンタースポーツの楽しさを
感じ始めています・・・それも約10日前くらいから・・・
しかし、今更スキーもボードもおっかないし、教えてくれる人を探すのも面倒だしということ
で、スノースクートに挑戦です。スノーボードを二つに割って前に自転車のハンドルを
くっつけた様なあれです。まだかなりあやういです。止まれません。でもかなり楽しいです。
スノーシューも初めてやりました。疲れます。自転車のタイヤの代わりにスキーを付けた
スノーサイクルも買いました。まっすぐ滑るだけならとても楽しいです。しかしゲレンデの
上まで10キロの車体を担いで上るのは滑る楽しさ以上に苦しいです。
とまあ、長い長い冬をなんとか楽しく過ごしている今日この頃であります。

スノーシューで上った丘の景色

お友達喫茶店の息子みきくんはあっという間に
スノースクートを習得!

12月1日(月)晴れ
12月だというのに、今日はとってもいいお天気で、気温もプラスになったようです。
このまま雪の少ない冬だといいねと、みんな口々に話すように、美瑛の冬は
雪との闘い・・みたいなところがあります。
しかし、既に予約までしてスキーを楽しみに北海道へ訪れようとしている
観光のお客様たちには予想外の天候不順で、大きなスキー場を抱えたリゾート
地の富良野やトマムでは、困惑しきっているとのこと。
まさかこのまま雪が積もらないということは有り得ませんが、秋に蒔いた小麦など、
畑の作物にとっても降るべきときに降る雪は生育にとってとても大切です。
雪が少ないと、地面の凍結深度が深く、根が枯れてしまうこともあるのです。
やはり、北の最果て北海道では、この時期、雪が降ることで様々な営みが
円滑に進むということがあるようです。

雪の大雪山